はーい!ぎょぴです!
皆さんは「ペットロス症候群」という症状を聞いたことはありますか?
ペットを飼っている方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「ペットロス症候群」とはペットの「死」や突然の「別れ」からペットを失うことで起きる肉体的・精神的な不調です。
今回は「ペットロス症候群」の症状や心の状態、立ち直り方について解説していきます。
ペットを失った時にこの記事を読むことで、
自分の心の状態が今どこの過程なのか段階を知っておくことで、立ち直りまでの状況を確認でき、自分の気持ちとの向き合い方を考えることができます。
ペットロス症候群になるとどうなる?心の状態は?過程について
ペットロス症候群の症状
「ペットロス症候群」はペットの「死」や突然の「別れ」による強い悲しみから引き起こされる身体的精神的症状が出ることをいいます。
今ではペットを飼っているほとんどの人が経験すると言われています。
身体的精神的症状は食欲不振、孤独感、幻聴幻想、情緒不安定、虚無感など様々な症状があります。
症状には個人差があり、半年以上続く場合もあります。
ペットロス症候群からうつ病を発症している可能性もあるので、日本医師会では1ヶ月以上症状が続くようなら心療内科を受診するよう呼びかけている。
ペットロス症候群チェックリストはこちら
なぜペットロス症候群になる?
人と動物の関係は古くは、人の作業の補助や狩猟のために使われる「使役動物」の関係でした。しかし、近年はペットを生活上の伴侶として扱う「コンパニオンアニマル」(伴侶動物)の関係に変わってきています。
犬、猫だけでなく、うさぎ、インコ、ハムスターなどの小動物も家族の一員として一緒に暮らすようになってきています。
ペットのお世話をすることで人間は癒しと幸せを得、医療や生活環境がよくなったことでペットと過ごす時間が増え、ペットはなくてはならない存在になりました。
そのことから失った時の喪失感がより深くなりペットロス症候群を引き起こしてしまっていると言えます。
ペットロス症候群の心理状態
ドイツの精神科医キューブラー・ロスによると死の受容過程は以下の5つのステップを経ると言っています。
上記の心理過程を経てペットロスから立ち直っていきます。
心理過程段階の長さや深刻度は個人差があり、ペットとの関係性や周囲の状況によっても変わります。
死の受容には時間が必要ということを覚えておきましょう。
ペットロス症候群になりやすい人の特徴
では、どんな人がペットロス症候群になりやすいと言えるのでしょうか?また重症化しやすい人はどんな人でしょうか。
ペットを飼っている人であればだれでもペットロス症候群になりやすいと言えます。
重症化しやすい人の特徴として以下の3つが挙げられます。
- ペットを第一に考えている人
ペットとの生活を第一に考え生活している人やペットが唯一の家族的な存在である場合は重症化しやすいと言えます。
- 亡くなり方やタイミングが悪かった人
亡くなり方が飼い主の過失によるものや、事故や発作などで突然死してしまった場合はペットの死に対して心構えができていた人よりも重症化しやすいと言えます。
- 後悔しやすく、自分を責めてしまう人
ペットが寿命をまっとうしたとしても、後悔がない訳ではありません。生前にもっとしてあげられることはなかっただろうかと後悔し、自分を責めてしまう人はその苦しみから抜け出せなくなり、重症化しやすいと言えます。
ペットロス症候群の人に言ってはいけない言葉
ペットロスで苦しんでいる人に言ってはいけない言葉があります。
- ペットが死んだだけでしょ
- 別のペットを飼ったら
- 早く立ち直ってね
- そんなに悲しんでいたら、死んだペットも成仏できないよ
ペットとの別れを経験し、ひどく悲しみ、自分の心と向き合おうとしている人に家族や友人からこのような言葉をかけられると、感情を押し殺し、周りの人を信頼できなくなることもあります。
一時的に現実逃避し、心が落ち着いたとしても、その後の生活で苦しかった記憶が蘇りトラウマ化してしまう可能性もあります。
悲しい時は悲しさをしっかりと感じきることが大切なのです。
ペットロス症候群の立ち直り方
5つの心理過程は認識できたかと思いますが、次にどうやって立ち直るのか、早く立ち直りたい場合はどうしたらいいのかについて紹介していきます。
生前にしておくこと
命は有限であり、多くのペットは自分より先に死んでしまうということを認識しておきましょう。
いつ来るかわからない死に対して、今できる限りのことをしておきましょう。
後悔のない人生はありません。
死後にすること
思いっきり悲しむ
泣きたい時に思いっきり泣き、しっかりと自分の気持ちを感じ切りましょう。
悲しさや辛さを我慢することはありません。
無理に我慢せず、自分に制限をかけるようなこともしなくていいです。
「泣いていては恥ずかしい」「元気にならないと」などと思わなくて大丈夫です。
話を聞いてもらう
ペットを失った経験のある人やカウンセラーに話を聞いてもらう。
失った辛さを振り返ることはとても辛いことですが、自分の気持ちやその時の状況を話すことで分析でき、悲しみを悲しみとして認識し、受け入れていける。
人に話すことで心を軽く悲しみと辛さを乗り越えていく。
失った経験のある人に聞いてもらうことで、自分と同じ経験をしている人は他にもいると感じ孤独感を和らげることができます。
供養をする
後悔や自責の念が強く、混乱することもあります。
その時はしっかりと供養して決別の機会を設けるようにしてみましょう。
葬儀をしたり、動物霊園の墓地に参ったり、仏壇を作り花をたむけたり、現実と向き合う儀式をしましょう。
まとめ
大切に育ててきたペットを失う辛さは、時に精神的身体的症状となって現れます。
「ペットロス症候群」それは、ペットを飼っている全ての人に起きる可能性があり、立ち直るまでに時間を要します。
ペットの死を受容するまでには5つの段階があり、その過程を経てペットロスから立ち直っていきます。
立ち直るには悲しみを受け止めることが大切です。
一人で悩まずに誰かに相談してみたり、供養をすることで現実として受け入れる機会を作ることもできます。
一緒に過ごしたかけがえのない日々を振り返り、無理はせずに少しずつ立ち直っていきましょう。