今回は爬虫類、特にヤモリの餌の種類について解説していきます。
ニシアフリカトカゲモドキやレオパードゲッコー、タマオヤモリの主食について、具体的にどんな種類があるのか、保存方法や入手方法、メリットとデメリットについて詳しく解説します。
この記事を読めば
✔️餌の種類
✔️入手方法と保存方法
✔️メリットデメリット
✔️餌を選ぶ基準
がわかります。
爬虫類ヤモリの餌って?
基本的にヤモリは肉食で主に昆虫食、または果実食です。
野生下では昆虫、節足動物、小型の爬虫類、小型の哺乳類を食べて生活しています。
爬虫類がペットとして認知されてきたこともあり、餌の種類も多様化している。
餌の種類
コオロギ
ザ爬虫類の餌と言っても過言ではないでしょう。
爬虫類の餌として流通しているコオロギは決して野生のコオロギではなく、餌用として人間の管理下で栄養や衛生面を考えて育てられています。
流通しているコオロギは3種類。
フタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギ、クロコオロギです。
入手方法と保存方法
総合ペットショップ、爬虫類専門店、イベント、コオロギ専門店
虫かごなどで飼育
通販でも購入できるため、ヤモリを飼っていることを知られたくない人や、購入後の道中にコオロギが鳴いて周り人をざわつかせることもなくておすすめです。
単価が安い。入手しやすい。
管理が大変。すぐに死んだり、鳴き声がうるさい。独特の匂いがきつい。
爬虫類飼育者の多くがコオロギの飼育の方が難しいといいます。
冷凍コオロギ
私のおすすめは冷凍コオロギです。
常温またはパネルヒーターの上で解凍してあげます。サイズも選べて、通販で購入できるところ。必要な分だけ解凍してあげられるのでロスが少なくていいです。
入手方法と保存方法
通販または爬虫類専門店 爬虫類専門店の多くは取り扱っている
冷凍庫で必要な時に解凍して使う。
保存と管理が楽
配送コストが高い。大量に買わないと割高に感じる。
冷凍庫に昆虫が入ることに抵抗ある人には不向き。
コオロギペースト ペレット
コオロギを粉末状にしたもの。
粉末を水と練り合わせて硬さを調整するものや、ドッグフードのような形状になっていてお湯などでふやかして与えるものや、犬や猫のおやつにもあるチュールのようなものもあります。
入手方法と保存方法
総合ペットショップ、爬虫類専門店、通販、イベント会場
常温保存可能
昆虫に抵抗がある人でも扱いやすい。常温保存可能で置き場所に困らない。
栄養価が高いため肥満になりやすい。個体によっては食べないこともある。
レパシー
主に果実を主食とするヤモリの餌。粉末状になっていて水で溶かして与える。
バナナやいちご、いちじくなどのいい匂いがする。
入手方法と保存方法
通販、爬虫類専門店、イベント会場
常温保存可能
管理、餌作りが楽 冷蔵なら1日もつのも利点。
種類や味によっては入手しにくい場合や食べないこともある。
爬虫類ゼリー
見た目は美味しそうなゼリーですが、爬虫類用に配合されたゼリーです。
主に果実などを主食とするヤモリの補助食として用いられます。
入手方法と保存方法
通販、イベント会場
常温保存可能
手軽に与えることができる。
主食にはならないのであくまで嗜好品おやつ感覚
ミルワーム ジャイアントミルワーム
芋虫です!ゴミムシダマシ科の幼虫で小鳥の餌としても用いられます。
入手方法と保存方法
爬虫類専門店、イベント会場
常温保存可能ですが、高温になると一気に成虫になるので冷蔵保存が望ましい。
常温保存可能 野菜くずを入れておくだけで管理が楽
低タンパク高脂質、栄養バランスが悪く消化にも良くない
ハニーワーム シルクワーム
芋虫第二弾です ハニーワームは蛾の幼虫 シルクワームはカイコの幼虫
釣り餌として流通しているものは薬品を使っているものが多いので使わないようにしましょう。
入手方法と保存方法
爬虫類専門店、イベント会場
常温保存可能で専用フードあり
シルクワームは低タンパク、高カルシウム
ハニーワームは高タンパク、低脂質と高栄養
常温保存可能で専用フードもあるので管理が楽
高コストで、取扱店が少ない。
デビュア レッドローチ
餌用に管理されたゴキブリです。
入手方法と保存方法
爬虫類専門店、イベント会場
家庭で飼育
コオロギよりも管理がしやすく、栄養バランスがいい。
見た目で苦手意識がある人が多い。
逃げ足が早く、放し餌には向かない
ピンクマウス
餌用に管理されたネズミの赤ちゃんです。
生後すぐに冷凍されます。
入手方法と保存方法
通販、爬虫類専門店
冷凍保存 湯煎で解凍して与える
栄養価が高く、産卵後の個体にあげることが多い。
解凍に慣れるまでが難しい
餌選びの基準
- 生体別
レオパードゲッコー、ニシアフリカトカゲモドキ、タマオヤモリなどの昆虫を主食とする生体なのか、クレステッドゲッコーやジャイアントゲッコーなどの果実を主食とする生体なのか。
主食を基準に他の餌は補助食として与える。
また、生体が1種の餌に飽きてしまったり、急に食べなくなった場合にも他の餌を食べるかどうか試してみましょう。
- 栄養
その個体に足りていない栄養を考えて与えます。
例えば、産卵前後でカルシウム、たんぱく質不足になりやすい時期だとピンクマウスやシルクワームを与える。
- 成長期別
ベビー時はまだ餌の認識ができていないこともあるので、SSサイズの生きたコオロギから食べさせます。
成長にするにつれて食べられる餌の種類を増やしておくことで、拒食になった時に他の餌に変更でき、拒食期間を少なくできます。
- 人間都合
生きている虫が苦手だけど、爬虫類が飼いたい人もいますよね。
虫が苦手な人は、冷凍コオロギやペースト、ペレット状のものを与えます。
私も生きたコオロギの保管が苦手で、普段は冷凍コオロギを与えています。
まとめ
今回は爬虫類、特にヤモリが食べる餌について解説しました。
今ではレオパードゲッコーやニシアフリカトカゲモドキをはじめ、タマオヤモリ、ヘラオヤモリ、ジャイアントゲッコーなど、様々な種類を飼育できる環境が整ってきました。
それに伴い、餌の種類も豊富になっています。
たくさんの餌の中から、ご自身の飼育環境や生体の嗜好によって餌を選べます。
餌の保存方法や入手方法、メリットとデメリットを総合的に考えて餌を与えましょう。
大切なヤモリたちを健康に飼育するためにも餌選びを楽しんでください。