はーい!ぎょぴです!
世界最大のヤモリ!ニューカレドニアジャイアントゲッコー
触りごごちはベロア生地、高級な布地のよう。
重量級もちもちボディー、吸い付くように触れる手足、月を宿した瞳はまさにルナティックなエロスさえ感じる。至高のヤモリ。
ジャイアントゲッコーについて鼻息荒め、血圧高めで解説していきます。
がわかります。
最後まで読むことで、今飼っている人は自信を持ってお世話をすることができ、これから飼いたい人も事前に飼育用品の準備ができ安心してお迎えすることができます。
ジャイアントゲッコーの生態
和名 ツギオミカドヤモリ
生息地はニューカレドニア島とその周辺の島です。
フランスの海外領土であるニューカレドニア島は「天国にいちばん近い島」としても知られています。
平均気温は24℃です。
ニューカレドニアには他にもクレステットゲッコーやガーゴイルゲッコーもいます。
体長は25〜40cm 寿命は20〜30年
手足には趾下薄板があります。
趾下薄板はマイクロメートル(1/1000mm)サイズの太い毛が密集して生えています。
密集した毛の一本一本にさらに細かい毛が生えています。
趾下薄板によって、壁に張り付くことができます。
ジャイアントゲッコーは尾にも趾下薄板があり、尾を器用に使って壁や木に張り付いています。
尾は再生することができます。
寝ている時の写真。ジャイアントゲッコーが寝ている時は目が窪む。
発色がいい時をファイアアップ、体色がくすんでいる時をファイアダウンと言います。
体色は湿度や温度、部屋の明るさに左右されます。
ロカリティー
購入方法と相場
16〜100万と値段の幅が広いです。
希少なロカリティーの個体や有名ブリーダーの個体は高額になります。
ジャイアントゲッコーの体格の大きさもあり、多く飼育できないことや、産む卵の数が少ないことから高額になっている現状です。
輸入される個体の多くはドイツ、チェコCBで、日本CBはまだまだ少ない印象です。
日本CBがほしい方はぜひ、とんぶり市、ぶりくら市に足を運んでみてください。
必要飼育用品
高さのある通気性の良いケージが望ましい。
終生サイズのケージは高さ90cm×幅奥行き45cmほどの通気性の良いもの。
ベビーから終生サイズのケージで飼育しても良いが、個体が隠れてしまって観察ができなくなることもある。
まだ小さいベビーからヤングなら30cm×30cmや45cm×30cmの大きさのケージでも良い。
コルクやしがみつける木があると良いです。
床材はペットシーツやヤシガラがおすすめです。
細かい砂やソイルなどは粉塵などが趾下薄板の間に入り、壁に貼り付けなくなることもあるのでやめましょう。
飼育方法
写真は脱皮前
温度は22〜27℃寒さに強く、低温でも餌食いは良い。
ホットスポットやクールスポットは必要ないので、エアコン等で一定に保つようにしましょう。
我が家は年間通して26℃前後にしています
湿度は60〜80% 1日に2回霧吹きをして湿度を保ちましょう。
床材はペットシーツなら、排泄物があれば変えます。
ヤシガラやウッドチップなどは排泄箇所を取り除いて1〜3ヶ月をめどに全部取り替えます。
我が家ではヤシガラを取り替える時、楽なようにアルミホイルや、クッキングシートのような紙をしいています。
餌の種類と給餌頻度
主に果実食です。飼育下では、人口餌、コオロギ、ピンクマウスを与えます。
メインで人口餌のレパシーや、パンゲアを与え
産卵前後にピンクマウスなど栄養価の高いものを与えます。
ずっと同じ餌だと飽きてしまう個体も多いです。数種類の餌を常備しておきましょう。
ベビーは毎日スポイト等で鼻や口周りに人口餌を垂らして餌付けします。
慣れてくるとぺろぺろと舐め取ってくれるようになります。
ヤングは2、3日に1度くらいのペースで食べるだけあげる。
サブアダルト、アダルトになれば、間隔を開けるようにしましょう。
コオロギを与える時のコツ
頭を取り外し、汁を舐めさせます。
頭を外す時に一緒にワタも外れてしますが、気にしなくて良い。
ワタは好みではないようで、嫌がる傾向にある。
汁を舐めさせていると食いついてきます。
コオロギはカルシウム剤をふりかけて与えましょう。
コオロギも与えると成長が早いです
飼うメリットとデメリット
爬虫類は体臭がないです。
大きな声で鳴くこともないので、近所に爬虫類を飼っていることを知られることもありません。
お世話がとても楽です。
栄養面を考えて作られた人工餌があり、虫が苦手な人にも飼いやすいです。
初期にかかる飼育用品代も安いです。
導入準備も通販だけで手に入るものばかりなので買いに行く手間も省けます。
メインが果物食なので、飼い主が飼ってきた果物を一緒に食べることもできます
自分だけではなかなか買わない果物に挑戦できるのも楽しみの一つになりますよ。
糞がすごく臭い。レオパやニシアフの臭さとは別物です。
糞をしたら、したことに人間が気づいてしまうくらいには臭い。
水で溶かして与える餌がメインなので水っぽい糞をします。
壁や服に飛ぶこともあるので、ハンドリング中や部屋での散歩中は特に気をつけましょう。
ケージの側面が汚れやすいので、拭き掃除が多くなる。
個体によっては凶暴な子もいます。
ハンドリングしたい、スプーンで餌をあげたいなど希望がある人は、購入時にショップの方にどんな性格かを聞くようにしてください。
まだ飼育の情報が少ないです。
病気はあまりないと聞いていますが、情報が少ないためなんとも言えないです。
体が大きい分噛んだ時は流血します。
まだ、噛まれたことはないですが、機嫌が悪い時などは、そっとしておくか、どうしてもハンドリングしないといけない時は手袋をするようにしましょう。
繁殖について
メスの性成熟は孵化後3年以降となります。
発情期になると気性が荒くなります。
発情し出したら、オスとメスを同居させます。
相性が良いなら、交尾し、順調に行けば抱卵、産卵します。
1回で産む卵は1〜2つ、2ヶ月ほどで孵化する。
卵の管理温度によってオスとメスが決まるので、どっちの個体を求めているかによって卵の管理温度を変えましょう。
産卵後の個体はカルシウム不足になっていることが多いです。
ピンクマウスやカルシウム剤をまぶしたコオロギで栄養を与えましょう。
飼育してみてわかった魅力3つ
ビジュアルの良さと触りごごち。
触りごごちはベロア生地、高級な布地のよう。
重量級もちもちボディー、吸い付くように触れる手足、月を宿した瞳はまさにルナティックなエロスさえ感じる。
顔だけ見れば、しっかり恐竜、爬虫類らしさは前面に押し出されている。
他の爬虫類にはない皮のたぶったところも魅力的です。
安西先生のタプタプ感はきっと爬虫類界ではジャイゲコにしか出せないと思う。
絶妙にトロい。世界名作劇場系ヤモリ
動きが早い時もあれば、食事時はゆっくりぺろぺろするだけ。
ハンドリングは個体が小さい時から慣らしておけば、大人しくしてくれる。
というか、ケージから出した後の数分は何をされたか理解が追いついていない様子でじっとしていることが多い。
我に帰ったかのように急に動き出して体によじ登ってくる。
重量級ボディーが、がんばって登ってくる姿はまるで子供の運動会を見ているようで、力が入る。
肩や頭上にまで到達した時の気分はまさにディズニープリンセス。もしくは世界名作劇場主人公。(大体、肩か頭に動物乗っけてる。)
ケージ一つで大丈夫な質実剛健ぶり。
レオパやニシアフ、フトアゴヒゲトカゲが爬虫類初心者向けと呼ばれるが、実はジャイアントゲッコーの方が初心者向けかもしれないと感じる。
ケージは最初から終生サイズを飼っておけば、変更する必要はなし。
バスキングライトや、UVライト、ホットスポットようにパネルヒーターもいらない。
餌も人口餌がある。
ケージ以外のものは100圴で見つかるものが多い。
専用のものが少なくて済むのは、他の爬虫類に比べてかなり経済的だ。
体も大きい分、餌をしっかり食べている健康的なアダルトなら水さえあれば1週間の留守番にも耐えられる。
病気というのもあまり聞いたことがない。
実に初心者向きと言える。
とにかく魅力たっぷりもちもちジャイゲコ。
たまらん。
邪魔するヤモリ。
まとめ
真の初心者向け?ジャイゲコについての飼育方法と魅力解説でした。
ジャイゲコは生体の金額が高いけれど、飼育の魅力はたくさんあります。
特に飼育者が口を揃えていう触り心地については、是非とも体感していただきたいと思う。
この記事を機にジャイゲコを飼ってみたくなった方は、イベントや爬虫類専門店に行ってみてくださいね。